こんにちわ。
山のトイレ・環境を考える福岡協議会(以下、当会)・事務局の酒井です。

当会では、本年度新たな試みとして「with山のトイレプロジェクト」と題して「山のトイレを使ってねーでも、それだけじゃ、普及活動としてはなかなか広がらないよねー」という課題を克服すべく「なにか魅力的なコンテンツに添えて、山のトイレの普及活動を添える」といった試みを行ってみました。

ヒントとしては、かつて戦場カメラマンの渡部陽一さんがバラエティで引っ張りだこになったとき「僕のキャラをいじられるのはそれでかまわないけれど、必ず僕の本題である、戦場における被災状況のコーナーをどんなに少なくても設けてもらうようにお願いしています」という言葉でした。
(現在ではテレビでは目だった出演はなくなっていますね)



今回の企画は、実は昨年の11月の「山のトイレをキレイにし隊」運動に参加した際、花山酔で交流会(=飲み会)で「冬にキャンプをする企画をしたら面白かろうね……」というところから始まりました。

残念ながら、厳冬期のキャンプ体験イベントは新型コロナウイルス関せ拡大による緊急事態宣言でお蔵入りとなりました(=来年度にやる予定です)。そのかわりに、早春キャンプ体験イベントをやりましょう!ということでやっちゃったのが、今回の「くじゅうde早春キャンプ体験」でした。

前置きがちょっと長くなりましたが、福岡のアウトドアショップ・ラリーグラス様、くじゅうのランドマーク・法華院山荘様のご協力で、運営側含めて12名のメンバーで、当日雨にもかかわらずモチベーションの高い皆さんと一緒にイベントを過ごすことが来ました。

初回ということで、みなさんにご心労をおかけすることもありましたが、なんとか無事にイベントを終えたましたのでご報告をしたいと思います。



2021年3月20日(土)


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一同が、8:30頃。
長者原ビジターセンターに集いお互い顔合わせをしました。
そこから諸注意を行って、雨天につき大曲登山口まで歩いて登って法華院を目指します。

下見が不十分だったため、途中茨の生えた道を歩いたりでご迷惑をおかけしました。

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大曲からの登山は最初は樹林帯で、そこからすがもり越えまではゴロゴロした岩が転がる道です。

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昨年夏の災害の爪痕は思った以上にひどいもので、道が岩に埋め尽くされているところが散見されました。

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熊本地震を受けて整備された砂防ダムがほぼ土砂で満杯になってしまっているのには衝撃を受けました。次回、なにかあったときどうなってしまうのだろうかと思います。

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幸い雨はそれほど激しくなく、岩場を越えたらすがもり避難小屋にたどり着きます。

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すがもり避難小屋では、当会所有の携帯と例ブースを設置して、みなさんに携帯トイレを体験してもらいました(といってももちろん実際に用を足したわけではありません)

ものの数分、モンベルの「ポップアップブラインドテントM」+「O.Dトイレシート」で出来上がった携帯トイレは、程良く狭くなく、程良く広く、「なんだかおちつくなー」と好評でした。

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すがもり避難小屋を越えたら、法華院山荘までは下りルート。
眼下に広がるのは「北千里浜」です。

とつぜん広がるだだっぴろい荒野。
初見では方向感覚が無くなってしまいそうですね。
ここでは、かつて遭難事故があったりして、いたるところにケルンがつくられています。

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北千里浜を越えたら法華院まではガレ場となります。
三点支持を守って安全に通過します。

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眼下に法華院山荘が見えてきたときに、なんというか、ほっとした感はなにものにも代えがたいですね。

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13:18法華院山荘到着。
雨は降ったり止んだりで、なかなか、すっきりとしないお天気です。


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ここで昼ご飯を各自とった後、テント・シェラフ・マットのくじを引きます。

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なんと、株式会社 モンベルさんの提供で、キャンプ道具一式が法華院山荘に用意されているのですよ。

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と、まぁ、テントを借りてみたモノの、ここからがなかなか大変でした。
雨の中で各自テントを貼ることになるのですが、こちら側の準備が行き届かず、各モデルごとに違ったテントの建て方もあって、往生しました。

ここで、本日テント泊をされない参加者は、つづいて撤収までしたのですが、風も強く寒い中、つらい作業となってしまいました。

みなさん、大変な思いをされてしまったようで、申し訳なく思っています。


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ともあれ、夜は法華院山荘の食堂で美味しいご飯にありつきました。

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食事が終わったら、オンラインミーティングをします。
東京の帯トイレメーカーTさんと大分県自然保護推進室のMさんをオンラインで結んでも、新鮮な議論の場となりました。

で、交流会が終わったら、雨の中10分くらいかけて坊がつるに戻ってテント泊なわけですが、この日は気温は7度くらいで、雨は降れどもテントの中に入ってしまえば快適で、ぐっすりと眠りにつくことが出来ました。

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翌日、雨はあがらず、しょぼしょぼ降りしきっていました。

雨の日のテン泊はちょっとつらいんですよねー。
特に撤収の時が辛いんですよ。

合羽を着てびしょびしょになりながら、ずぶ濡れのテントをもとどおりにおさめるのは出来れば避けたい体験ですよね。

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「撤収」と言うフレーズは本当に雨に思い知る言葉です。
でも、数日にわたる縦走をするとだいたい1日は雨になりますので、これも良い経験だったと前無菌にとらえていただけると幸いです。

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ということで、午前中は立中山(たちゅうさん)に登ることに。
昨年、ミヤマキリシマは火災に遭って被災をしましたので、その様子を視察しました。

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登ったついでにテントを撤収した後は、お昼ご飯のカレーを食べて感想を交わします。
厳しかった、楽しかった、いろんな意見が交わされました。

正直な感想がきけたことがなにより嬉しかったです。

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帰りは雨ヶ池~長者原ルートです。
霧にかすむ登山道は、雨はそんなにひどくなかったけれど、体感温度はかなり冷たくて、ちょっと厳しい下山となりました 。

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しかし、雨には雨の景色があります。
水を含んで緑が濃くなった植物たちをみることができるのは、雨ならでは。

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しかし、ここでも砂防ダムは土砂であふれており、災害の爪痕がありありとしていました。
くじゅうの景色は四季折々素晴らしいですが、災害にえぐられた景色はちょっと見たくないですね。

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ということで、雨の中の、ちょっとしょっぱいイベントとなりましたが、みんなで登りみんなで下れたことがなによりの成果となりました。

これから春を迎えてくじゅうはいよいよ登山の好適期。
これを機会にぜひ、次はお天気のいいときにテント泊をしましょう。